未公開株詐欺が全国で多発 「株安」と「ネット取引普及」が被害拡大を助長か MONEYzine「近く上場するから絶対に儲かる」
こんなあまい言葉で投資家をそそのかし、実際には上場せず代金をだけをだまし取る詐欺が全国で増加している。先月には
東京都のプリント基板メーカー「リムテック」の社員が「近いうちに上場する。上場すれば価値が10倍になり、絶対にもうかる」などとと持ちかけ、投資家から代金をだまし取ったとして、詐欺容疑で兵庫県警が逮捕状を取っている。未公開株を販売した後、リムテックは上場することなく経営不振で07年5月に
倒産したが、全国で高齢者を中心に約90人、計約2億円の被害が出ているという。
また同じく先月に
東京の廃棄物
リサイクル会社が自社の未公開株の譲渡を電話で持ちかけて約1年間で約34億円を集めた揚げ句、「上場予定」としていた2月直前に社長を含む全社員が失跡していたことが明らかになっている。
他にも先月までに高知県や大阪市でも別の未公開株詐欺事件が明るみになっているほか、千葉県ではベトナム株の未公開株の詐欺容疑まで発生している。この事件では有価証券販売会社「JAM」が無登録で08年4月〜5月にかけて同社の会員で構成されている匿名
組合を通じ、04年9月から昨年11月の間に約1万1000人計350億円を集めたものの一部で配当が滞っていることから、千葉県警は詐欺容疑も視野に捜査を進めている。
未公開株詐欺はなぜ最近多発しているのか。詐欺被害に詳しい横張清威
弁護士(東京弁護士会)は「最近になって流行りはじめたものではなく、昔から使い古された詐欺の手口」と前置きした上で次のように説明する。 「 未公開株詐欺に騙される主な理由は3つあり、1つ目に非常に魅力的な話に聞こえること、2つ目に知識の乏しさ、そして3つ目がその非公開性にあると思います 」。
投資家ならずとも誰もが
株式上場により莫大な利益を得たIT長者などの話を聞いたことがあり、未公開株に強い魅力を感じているが、実際には一般の個人投資家には未公開株について詳しい知識を有している人はいないという。
また、株式上場されるか否かは、通常トップシークレットとされているため非公開で、それを確かめる術がない。これらの事情が相まって、未公開株詐欺に騙されてしまう人が後を絶たないと横張弁護士は説明する。未公開株詐欺は、古くからある詐欺の手口だが、近年
インターネットを通じた株取引が普及しつつあることで、株式売買について抵抗はないが知識の乏しい個人投資家が増えており、それによって「未公開株詐欺被害が頻発している原因ではないか」 という。近年
株式市場では下落が続いており一般投資家は苦しんでいるだけに、確実に儲けられるという話は投資家には魅力的だ。今回の未公開株詐欺事件は、株安とネット取引の普及が招いた事件とも言えそうだ。横張弁護士は 「くれぐれも『絶対に儲かる』などというセリフを信じないでほしい」 と投資家に呼びかけている。
posted by エリアトップ at 20:45|
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